修理か廃車か判断するポイントとは?フレームの損傷で見極めよう

公開日:2024/11/15  


愛車に損傷が発生してしまった場合、修理をして再び乗るか、廃車にするかを判断するのは難しいものです。とくに、事故でフレームまで損傷してしまった場合は、修理費用が高額になることも多く、コストパフォーマンスの面からも悩ましいといえます。本記事では、修理と廃車のどちらを選ぶべきかのポイントを詳しく解説していきます。

フレームに損傷がある場合は廃車を検討

フレーム部分に損傷がある車は、修理をしても元の状態に戻すことは難しいのが一般的です。

フレームとは、車の骨格となる部分であり、ラジエータコアサポートやクロスメンバー、サイドメンバー、インサイドパネル、ピラー、ルーフ、センターフロアパネル、フロアサイドメンバー、リヤフロアなどを含みます。

これらの部分が損傷すると、車の強度が低下し、乗員の安全性が損なわれます。交通事故によってフレームが歪んでしまった場合、完全に修復することは難しく、真っすぐに走行できない可能性もあります。これにより、走行中に再度事故が発生するリスクが高まるのです。

また、フレーム部分の修理は非常に高額になる場合が多く、経済的にも大きな負担となります。

さらに、フレーム部分の損傷を修理した場合でも、その車の寿命は大幅に短くなります。フレームが一度でも損傷すると、車全体の耐久性が低下し、長期間の使用は難しいのです。

たとえ愛着のある車であっても、フレームに重大な損傷がある場合は、廃車を選択する方が賢明です。

フレームに損傷がない場合の修理を検討

フレームに損傷がない場合は、修理を行って再び乗ることが可能です。この場合、修理費用や車の使用状況に応じて総合的に判断することが重要です。

まず、車に対する愛着が強い場合は、多少の修理費用を払ってでも乗り続けることを検討すべきです。愛着のある車を手放してしまうと、いずれ後悔する可能性が高いからです。

次に、修理費用が高くない場合も、修理を選択する価値があります。たとえば、軽微な損傷であれば、修理費用が1万円程度で済むこともあります。このような場合、迷わず修理を行う方をおすすめします。

とくに、購入してから日が浅い新車であれば、修理を行って乗り続けることができるでしょう。新車の場合はメーカー保証が利用できることが多く、修理費用を抑えることが可能になります。

また、車検を受けたばかりの車も、修理をして乗り続ける方が経済的です。車検には費用がかかるため、車検を受けたばかりの車を廃車にするのはコストパフォーマンス面から考えて勿体ない選択です。

廃車手続きの種類とメリット

損傷が激しい車を廃車にする場合の、廃車手続きについて理解しておくことが重要です。廃車手続きには、永久抹消登録と一時抹消登録の2つがあります。

永久抹消登録は、車を二度と使用できないようにする手続きで、この手続き完了後の車は再び公道を走ることはできません。

一方、一時抹消登録は、一時的に車を使用できないようにする手続きで、再登録すれば再び公道を走ることが可能です。

廃車手続きを行うメリットとしては、自動車税の支払いをしなくて済むことが挙げられます。車を廃車にすることで、手続き後は自動車税の支払い義務がなくなり、さらに自賠責保険を解約することもできます。

また、永久抹消登録を行った場合は、自動車税の還付金を受け取ることができ、車検の有効期限に応じて重量税の還付も受けられます。廃車後に戻ってくる各種の還付金により、経済的な負担を軽減することが可能です。

損傷した車を売るという選択肢

損傷が激しい車を修理に出したり廃車にせずに売る方法もあります。この場合は、一般的な買取業者ではなく、廃車専門の業者に依頼するとよいでしょう。一般的な買取業者は、中古車としての価値がない車は買い取らないことが多いですが、廃車専門の業者であれば損傷が激しい車でも買い取ってくれる可能性があります。

廃車専門の業者が損傷が激しい車を買い取る理由は、部品の販売が目的だからです。損傷が激しい車でも、分解すれば再利用可能な部品が多く、金属部分はリサイクル可能です。このため、廃車専門の業者は損傷した車でも積極的に買い取って金属部品をリサイクルしているのです。

水没した車も同様に、廃車専門の業者に売ることができます。水没車は中古車としての価値は低いですが、再利用可能な部品があるため、廃車専門の業者は買い取ってくれる可能性があります。損傷が激しい車であっても廃車にする前に、業者に一度査定を依頼してみると良いでしょう。

まとめ

車が損傷した場合、修理をするか廃車にするかの判断は難しいですが、損傷の程度や車の使用状況を考慮して適切な選択をすることが重要です。フレームに重大な損傷がある場合は、修理をしても安全性が低下するため、廃車を選ぶ方が賢明です。一方、フレームに損傷がない場合や軽微な損傷であれば、修理を行って再び乗り続けることが可能です。

廃車手続きについても理解を深め、廃車により戻ってくる還付金など経済的なメリットを最大限に活用しましょう。また、損傷した車を廃車専門業者に売るという選択肢も忘れずに考慮してください。最終的には、自分車の状況に合った最良の判断をすることが大切です。

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