廃車にする時期はいつがベスト?車の状態や税金・保険料の視点で解説

公開日:2024/09/15  


愛車との思い出はいつまでも色褪せることはない大切なものです。しかし、どんな車でも経年劣化は避けられず、いつかは廃車という選択肢を考える時が訪れます。廃車時期を逃してしまうと、思わぬ出費や手間がかかってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、廃車にするベストな時期について解説します。

車の状態から判断するベストタイミング

車は年式が古くなり走行距離が長くなるにつれて、さまざまな不具合が発生しやすくなります。以下のような場合は、廃車時期を検討するタイミングと言えます。

車検切れで修理費用が高額になる場合

車検切れの場合は、車検を通すために必要な整備費用がかかります。しかし、車が古くなると、必要な整備内容が多くなり、費用も高額になります。車検費用が車の買取価格を超えてしまう場合は、廃車の方がお得な場合もあります。

頻繁に故障が発生する場合

車検を通っても、その後も頻繁に故障が発生する場合は、廃車にする方が安全で経済的です。修理を繰り返しても、根本的な問題が解決されない可能性もあります。

部品の入手が困難な場合

車種によっては、年式が古くなると部品の入手が困難になる場合があります。部品がなければ修理もできず、車検を通すこともできなくなります。

自動車税や保険料の負担が大きくなる場合

自動車税や自賠責保険料は、車種や排気量によって異なります。車種によっては、税金や保険料が高額になる場合があります。とくに、軽自動車の場合は自動車税の月割り精算ができないため、注意が必要です。

税金や保険料を考慮したベストタイミング

車を廃車する時期を検討する際には、車の状態だけでなく、税金や保険料のタイミングも重要な要素となります。適切な時期に廃車手続きを行うと、不要な出費を避け、スムーズに手続きを進めることができます。

自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点の車種と排気量に基づいて課税されます。つまり、4月1日に車を所有している人が、その年の1年分の自動車税を納めることになります。廃車手続きを3月中に完了した場合、翌年度の自動車税は課税されません。車検が3月近い場合は、廃車時期を3月末まで延ばすことで、翌年度分の自動車税を支払わずに済みます。

ただし、車検切れの場合は、自動車税の滞納扱いとなるため注意が必要です。車検切れの場合は、速やかに廃車手続きを行うようにしましょう。

自賠責保険料

自賠責保険料は、車検時に2年分まとめて支払っています。車検の有効期限が近い場合は、廃車前に解約することで、残りの期間分の保険料が還付されます。

車検の有効期限が3か月以上残っている場合は、解約手数料がかかります。車検の有効期限が短い場合は、解約手数料を考慮しても、廃車前に解約する方がお得になる場合があります。

重量税

重量税は、車検時に支払う税金です。車検の有効期限が1か月以上残っている場合は、廃車前に解約することで、残りの期間分の重量税が還付されます。車検の有効期限が1か月未満の場合は、重量税は還付されません。

しかし、車検切れの場合は、重量税の滞納扱いとなるため注意が必要です。車検切れの場合は、速やかに廃車手続きを行うようにしましょう。

廃車手続きの流れ

車を廃車することを決めたら、以下の流れに従って手続きを進めましょう。

車を解体に出す

まずは信頼できる解体業者を見つけ、車を解体作業に出します。車の解体作業は数日で完了しますが、業者との打ち合わせや見積もり取得に必要な日数も含め、時間を考慮して計画を立てましょう。

永久抹消登録の申請に必要な書類を準備する

必要書類は次の通りです。車検証、印鑑証明書、委任状(代理人が手続きをする場合)、譲渡証明書、リサイクル券、ナンバープレート(前後2枚)、自賠責保険証(車検が有効でない場合不要)の書類を用意しましょう。

これらを揃えて、管轄の運輸支局に提出します。

ナンバープレートの返却

運輸支局のナンバープレート返却窓口でナンバープレートを返却し、手数料納付書に確認印をもらいます。窓口は基本的には、平日の午前8時45分〜11時45分、午後13時〜16時に開いています。

必要書類の提出

全ての必要書類を揃え、運輸支局の窓口に提出します。提出後に廃車証明書が交付されることがあるので、紛失しないよう保管してください。廃車証明書の発行には所定の手数料が必要になります。

また本人確認が必要なため、身分証明書も持参しましょう。

還付金の手続き

廃車手続き完了後、先払いしていた自動車税や重量税の還付が受けられます。運輸支局の税申請窓口で申請書類を提出します。還付までの期間は1〜2か月程度です。また、自賠責保険や任意保険の未使用分の返金手続きも行いましょう。

まとめ

廃車時期を検討する際には、自動車税、自賠責保険料、重量税のタイミングを考慮することが大切です。3月中に廃車手続きを行うことで、翌年度分の自動車税を支払わずに済み、車検の有効期限が近い場合は、自賠責保険料や重量税の還付を受けることができます。車検切れの場合は、税金の滞納扱いとなるため注意が必要です。車検切れの場合は、速やかに廃車手続きを行うようにしましょう。

廃車手続きは、自分で行うこともできますが、廃車買取サービスを利用すると、手間をかけずに手続きを行うことができます。廃車買取サービスでは、車の査定を行い、買取価格を提示すると同時に、廃車手続きも行なってくれます。車の状態や税金、保険料の状況などを総合的に判断し、ベストなタイミングで廃車手続きを進めるようにしましょう。

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